
離乳食の1さじって小さじ1?離乳食スプーンで1?
どれくらい食べさせたら良いかわからない!
このようにお悩みではありませんか?
この記事では離乳食の1さじの量はどれくらいか、1さじずつどうやって離乳食を進めていけば良いかを解説します!
この記事でわかる事

離乳食の1さじとはあくまで目安なので、あまり神経質になる必要はありません。
少しずつ与えましょうという目安に考えてもらえれば大丈夫です。
私はこれまで保育園管理栄養士として20名以上のお子さんの離乳食の完了を見届けてきました。
この記事では私の経験をふまえながら、図を用いてわかりやすく解説しています。
はじめての離乳食は不安だらけだと思いますが、この記事を読んで少しでも自信をもって離乳食をスタートできるようになればうれしいです。
パルシステムの離乳食おすすめ品についての記事も良かったらあわせてチェックしてみてくださいね!
離乳食の1さじとは?

1さじ=離乳食スプーンで1杯ではない
1さじは「少し」という意味で離乳食スプーンで1杯だけという意味ではありません。

でも、厚生労働省の支援ガイドにはこう載ってるよ!
離乳の開始は、おかゆ(米)から始める。新しい食品を始める時には離乳食用のスプーンで1さじずつ与え、子どもの様子をみながら量を増やしていく。
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)」
母子栄養協会はこの文の意味について厚生労働省に直接問い合わせて確認してくれていました。
厚生労働省によると、この文は離乳食用のスプーンで与えて下さいと伝えており
離乳食スプーンが1さじにかかっている訳ではないそうです。
つまり、1さじは離乳食スプーンで1杯ではないということ。

ややこしい…!
この改訂により、離乳食スプーンで1さじという認識が生まれ、情報がまざってしまっていたのですね……

1さじは「少し」目安は離乳食スプーンで3~4杯
離乳食1さじは「少し」だというお話はしました。

少しってどれくらい?目安が欲しい…
あくまで目安ですが、1さじは大体離乳食スプーンで3~4杯ほどになります。
※小さじ1=約5g
でも、だからといって「離乳食スプーンで5杯」食べてはいけないということではありません。
あくまで目安です。
離乳食は「食べる練習」が一番の目的です。
もし食べられそうであれば、少し多めであっても問題はありません。
では、なぜ1さじずつ与えなくてはいけないのでしょうか?
次で詳しく見てみましょう!

なぜ離乳食は1さじずつなのか?

離乳食を「1さじずつはじめよう」と言われている理由は大きく2つあります。
食物アレルギー予防のため
乳児期は耐性が弱く、食物アレルギーを発症する可能性が高いです。
もし、はじめての食物にアレルギー反応が出てしまったとします。
大量に食べていた場合、かなり重篤な症状になるリスクがありますが少量であれば、最低限の発症で気付くことができます。
そのため、「はじめての食材は1さじずつ様子を見ながら与えましょう」と言われているのです。
特に卵はアレルギーが出やすい食品です。
「耳かき1杯分からはじめよう」と言われるほど!

アレルギー予防のためにも、1さじずつ離乳食を与えてお子さんの様子をしっかり観察したいですね。
赤ちゃんの消化吸収能力はまだ未発達なため
赤ちゃんの消化吸収能力はまだまだ未熟です。
特にミルクしか飲んでいなかった身体が食物をはじめて食べて消化するというのは身体にも負担がかかります。
そのため、離乳食をはじめた頃に一度に大量の離乳食を摂取すると消化不良を起こすリスクがあります。
例として、胃の容量を赤ちゃんと大人で比較してみましょう!

生後6~12カ月の赤ちゃんの胃の容量が200~300mlに対して大人は約3000mlと約10倍の差があります。
赤ちゃんのミルクの吐き戻しがあるのも納得ですね。

少しずつ色んな食材を試して、消化する練習をするようにしましょうね!
いつまで1さじずつを続ける?


離乳食を1さじずつあげなきゃいけない理由はわかったけど、それっていつまでやるの?
明確にいつまでとは決まっていません。
離乳の完了(生後約18カ月頃)までは、はじめての食材は1さじずつ与えるのが良いでしょう。

1さじずつと言われると、どうやって離乳食を進めていけば良いのかイメージがつきづらいと思います。
そこで離乳食の進め方について図解を作ってみました!
まずはおかゆから!ゆっくり食べられる食材を増やす

まずはおかゆ(10倍粥)をすりつぶしたものからはじめます。
1さじから約1週間ほどかけて大さじ1(約15g)くらいまでゆっくり量を増やします。
おかゆが大さじ1ほど食べられるようになったら、にんじんやたまねぎなどの野菜を加熱してすりつぶしたものをまた1さじずつはじめて1週間ほどかけて大さじ1くらいまで量を増やします。
野菜が大さじ1ほど食べられるようになったら豆腐や脂の少ない鶏ひき肉や白身魚などのたんぱく質源にも同様にチャレンジしましょう。
まずは食べる量を少しずつ増やして、慣れたら食材の種類を増やしていきます!

約1か月後は2回食へ
約1カ月ほどかけて、おかゆ・野菜・たんぱく質がそれぞれ大さじ1ほど食べられるようになったら2回食がスタートです。
2回食とは離乳食を食べる回数が2回になるということです。
私の保育園では10時半と14時半の2回が離乳食の時間になっています。
2回食もまずは1回食の半量からはじめて、3日ほどかけて慣れてきたら1回食と同じ量にします。
2回食をはじめて約1カ月ほど続けて安定して食べられるようになったら、中期食のスタートです!

離乳食のはじめ方 よくあるQ&A

離乳食のはじめ方でよく悩まれる方が多いQ&Aをまとめました!
1さじではなく4~5杯与えてしまったが大丈夫?
1さじはあくまで目安です。(離乳食スプーンでだいたい3~4杯ほど)
それより多いor少ないからダメという訳ではありません。
少しくらい多めに食べても、お子さんがニコニコ元気そうなら問題ありません。
逆に、昨日までは4~5杯食べていたのに、今日は1杯しか食べないという日があってもも心配しすぎなくて大丈夫です。
離乳食の作り方が悪かったかな?なんて自分を責めないでくださいね。

食べられる量はそれぞれの赤ちゃんの発達やその日の体調・気分によっても変わってきます。
基準として考えたいのは母子健康手帳の乳幼児発育曲線からお子さんの成長が大きくはずれていないか?です。
もし、曲線から大きくはずれているようであれば医師に相談してみましょう。
育児は悩みがつきものだと思います。
一人で悩まず、色んな人に相談しましょうね!

パルシステムでは子育てアドバイザーの方に無料で相談できますよ!
どんなスプーンで与えればよい?
離乳食初期~中期の頃はくぼみのない平らな離乳食スプーンを使用しましょう!
材質もポリプロピレンやシリコン、金属製など様々な種類の離乳食スプーンがあります。

どれが良いのか迷っちゃう…
私のおすすめは先がシリコン製になっているもの!

先がシリコン製だと赤ちゃんの口に触れる感触が哺乳瓶の先に似ているので、赤ちゃんもスプーンに慣れやすいです。
シリコン製だと食器洗浄機OKなものが多いのでお手入れもラクチンですね!

離乳食を全然食べてくれないけどどうしたら良い?
お子さんによってはなかなか離乳食を食べてくれないことがあります。
保育園でもなかなか食べてくれない子がいて困りました…

原因はその時々によって異なるので、こうしたほうが良い!と一概には言えませんが
まずは「焦らなくて大丈夫」ですとお伝えさせてください。
もしかしたらまだ食べることに興味がないのかもしれませんし、ミルクでおなかいっぱいなだけかもしれません。
お子さんは想像以上に大人の事を見ていて、楽しそうに食事しているママ・パパを見てきっと自分も食べたい!と思う時がきます。
0歳児の時は全然給食を食べなかった子も1歳児になった今ではクラスで1番に食べ終わるほど、食いしん坊さんになっています(笑)

焦って無理やり食べさせたりすると、赤ちゃんにとって食事の時間が苦痛になってしまうのでまずは「食を楽しむ」をスローガンにしましょう!
離乳食のタイミングを授乳前から後に、授乳後から前に変更するというのは試してみても良いかもしれません。
離乳食を食べない原因や対策については下記記事で詳しく紹介しているので、参考にしてくださいね!
1さじずつ冷凍したいがどうやって冷凍すればよい?
離乳食を毎回作るのは大変なので、一度にまとめて作って小分けにして冷凍するのがおすすめです!
100円均一にも離乳食用のフリージング容器がありますが、1個ずつ取り出しにくかったりと使い勝手が悪い場合も。
リッチェルのフリージングトレーなら1個ずつスルッと取り出せて、サイズ展開も豊富なのでママさんの中でも口コミが高いですよ!

まとめ

今回は離乳食の1さじの量と、進め方について紹介しました。
離乳食の1さじとは離乳食スプーンで3~4杯のことですが、あくまで目安なので多少の多い・少ないは心配しなくて大丈夫です。
赤ちゃんは消化吸収能力が未熟で、食物アレルギーになるリスクも高いため、はじめての食材は1さじずつ様子をみながら与えてあげましょう!

離乳食を作るのは野菜のうらごしをしたり、魚の皮や骨を取ったりと大変な作業が多い!
お子さんのためにと手作りで頑張っても、食べてもらえなかったりと落ち込むときもありますよね。
パルシステムの離乳食食材は国産の素材で作られて素材の味を活かした便利な食品がたくさん!
私も職場の保育園に導入したいくらいです!

まずはおためしセットでその便利さと味を試せます。
離乳食作りを時短すれば心と身体に余裕がもてますよ♪
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