1歳まで食べてはいけない食材ってある?
何が良いかわからなくて、迷う……
離乳食って食材を確認しながら進めていくのが大変ですよね。
この記事では、保育園管理栄養士歴5年の私が1歳までに食べてはいけない食材を理由別にまとめました!
なぜダメなのか?を理解することで、自分の中でも判断基準ができて迷うことを減らせますよ◎
1歳までの食事で気を付けたいポイントについても解説しているので、あわせて参考にしてみてくださいね!
このサイトでは他にも離乳食づくりが楽になる便利食材や、離乳食に安心な食材の選び方についても紹介しています!
1歳まで食べてはいけない食材とは?理由別に紹介!
赤ちゃんは大人と比べて免疫が弱く体調を崩しやすかったり、消化機能が未熟で食べたものがそのままうんちに出てきてしまったりなど身体はまだまた発達段階です。
そのため、赤ちゃんの発達に合わない食材は避けた方が赤ちゃんの健康に繋がります。
1歳ごろまで食べるのを控えたほうが良い食材を理由別にまとめました!
毒素や食中毒の危険があるもの | ハチミツ・黒糖、生魚、生卵 |
腎臓への負担が大きいもの | ちくわ・かまぼこなどの練り製品、ハム・ベーコン |
窒息の危険性があるもの | ナッツ類、もち・白玉、いか |
香辛料などの刺激が強いもの | にんにく、しょうが、唐辛子、カレー粉 |
それぞれ詳しく紹介します!
毒素や食中毒の危険があるもの
- ハチミツ・黒糖【絶対NG】
- 生卵【よく加熱(75℃で1分以上)】
- 生魚【よく加熱(75℃で1分以上)】
1歳未満の赤ちゃんがハチミツ・黒糖を食べると、乳児ボツヌリス症にかかる可能性があります。
腸内環境が未熟な赤ちゃんの腸内でボツヌリス菌が毒素を出し、便秘などの症状を引き起こし、まれに亡くなるケースも。
加熱してもボツヌリス菌は死滅しません。
原材料表示をしっかり確認しましょう!
生卵・生魚にはサルモネラ菌や腸炎ビブリオといった細菌が付着している可能性があります。
免疫が弱い赤ちゃんは細菌の感染力に負けて下痢や嘔吐などの食中毒にかかる可能性が高いです。
免疫や体力が備わってくる3歳頃までは生卵・生魚はしっかり加熱してあげましょう!
腎臓への負担が大きいもの
- ちくわ・かまぼこなどの練り製品
- ハム・ベーコン
ちくわやかまぼこ、ハム・ベーコンなどの加工品は塩分が多く含まれます。
塩分が多いと1歳未満の赤ちゃんの腎臓には負荷が大きいです。
一度下茹ですれば、塩分を抑えることができますが、1歳未満のうちに無理に食べさせることはありません。
また、かまぼこ・ちくわは弾力性もあるので初めて与える際は小さく切り刻むようにしましょう。
窒息の危険性があるもの
- もち、白玉
- いか、たこ
- ナッツ類
もち、白玉などの弾力性があるものは咀嚼能力が未熟な赤ちゃんが食べると、のどにつまらせて窒息の恐れがあります。
いか・たこなどの弾力性があって噛み切りにくい食材も、離乳食には不向きです。
歯でしっかり噛み砕く必要があるナッツ類も1歳以降に少しずつあげてみましょう!
弾力性がある食べ物は1歳以降でも注意が必要です。
与える時は小さくして、目を離さないように注意しましょう!
香辛料などの刺激が強いもの
- にんにく、しょうが
- 唐辛子、カレー粉
赤ちゃんの味覚は敏感で、刺激を強く感じすぎてしまうため使用するのは避けましょう。
1歳未満までは素材本来の味を覚えてもらうことが大事◎
1歳まで注意が必要な食材とは?
1歳になるまでに食べてもOKだけど、注意が必要な食材を紹介します。
与える時のポイントもあわせて紹介します!
アレルギー反応が出やすい「小麦・卵・乳」
離乳食に慣れ始めた7,8か月頃から「小麦・卵・乳」は試してみてOK。
しかし、「小麦・卵・乳」は特定原材料8品目に含まれており特に乳幼児期はアレルギー発症を起こしやすいです。
特に注意して、赤ちゃんの体調が良い日に少しずつ試すようにしましょう!
「牛乳」を飲用で飲むのは1歳を過ぎてから
牛乳は飲用として飲むのは1歳を過ぎてからが望ましいとされています。
牛乳を飲用として与える場合は、鉄欠乏性貧血貧血予防の観点から、1歳を過ぎてからが望ましい。
引用:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」
牛乳には母乳や粉ミルクに比べて鉄含有量が少ないため、メインで牛乳を飲むと鉄欠乏性貧血になるリスクが高まってしまうためです!
また、たんぱく質やミネラルが豊富に含まれている牛乳を多量に飲むと消化吸収能力が未熟な赤ちゃんの身体に負担もかかります。
離乳食で牛乳を使う場合は、加熱しておかゆ等に少量混ぜるなどの取り入れ方にしましょう!
食物繊維が多い「きのこ」
食物繊維が多いきのこは奥歯が生えていない1歳未満では咀嚼するのが難しいです。
そのため、離乳食で取り入れるのは後期(生後9~11か月頃)から小さく切り刻んで与えるようにしましょう!
切り刻むのは大変という方は便利な離乳食食材を使うのもおすすめ!
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離乳食期ごとに最適商品をおすすめしてくれるので、食材選びに悩む時間も減らせますよ◎
ここまで、1歳になるまで避けた方が良い食材や注意が必要な食材を紹介してきました。
次は、食材だけでなく離乳食を作るときや与える時にも確認したい重要なポイントについておさらいします!
1歳までの食事で気を付けるべき5つのポイント
1歳までの離乳食では食べ物の種類だけでなく、与え方や作り方で大切なポイントが5つあります。
知ってるよ!という方も簡単におさらいしておきましょう!
必ず親が一緒に食事を見守る
1歳未満の赤ちゃんは「誤飲のリスク」が高いため、必ず親が付き添い、食事を見守りましょう!
一人にしたり、ちょっと目を離した間でも、窒息の可能性があります。
食事中は集中して見守ることが何より大切です。
見守るだけでなく「おいしい?」など声掛けするとより赤ちゃんの安心に繋がりますよ◎
食べ物のかたさ・大きさに十分注意する
食材のかたさや大きさにも十分注意が必要です。
1歳までは歯が生えそろわないので、舌でつぶせるやわらかさで調理しましょう。
※9か月以降は歯ぐきでつぶせるやわらかさでも大丈夫です。
また、赤ちゃんの成長に合わせて食材の大きさも調整します。
飲み込みやすい大きさ・かたさを意識して、あくまで赤ちゃんのペースに合わせて食べさせましょう。
最初は食べれなくても徐々に食べられるようになっていきますよ!
食物アレルギーの有無を確認する
免疫機能が未熟な乳幼児期では食物アレルギーを発症する可能性が高いです。
特に卵・小麦・乳のアレルギーが代表的!
アレルギー反応が起きると重症化する恐れもあります。
そのため、新しい食材を試すときは1さじずつ様子を見ながら与えて、1日1種類少しずつ種類を増やしていく必要があります。
新しい食材の開始を遅らせても食物アレルギーの予防にはなりません。
食物アレルギーを起こしにくい食材から試して、慣れてきたら卵・小麦・乳も試してみましょう!
徐々に食べ物の種類を増やしていく
離乳食は、ゆっくりと食べ物の種類を増やしていくのがベストです。
赤ちゃんの消化機能の発達に合わせて、少しずつ栄養素を補っていきましょう。
急にいろんな種類の食材を与えすぎると、胃腸に負担がかかる可能性があります。
消化は炭水化物→たんぱく質→脂質の順にできるようになります!
離乳食の食材の増やし方についてはこちらの記事でも解説しています。
充分に加熱・殺菌する
赤ちゃんは細菌への抵抗力が弱いので、調理時には十分に加熱・殺菌を行う必要があります。
また、調理に使用する器具や食べる時に使う食器・スプーンなども清潔なものを使用するようにしましょう!
しっかり洗浄して、乾燥させたものであれば大丈夫◎
除菌機能付きの食器洗い乾燥機などがあるとより安心ですね!
まとめ
1歳までに食べてはいけない食材や注意する食材について理由別に紹介しました!
子供が1歳になるまでの離乳食期間は子供の発達に合わせて調理の工夫をしたりと気を付けることが多く、大変です。
しかし、赤ちゃんが健康的に笑顔ですくすく育つためには必要なこと。
あまり不安にはなりすぎず、少しずつママ・パパも学んでいきましょうね!
離乳食づくりを時短したい方へおすすめな食材は以下の記事で紹介しているので、良かったら参考にしてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!