- 離乳食の野菜が毎回同じものになってしまう……
- 色んなものを食べさせたほうが良いのかな?
- どうやってバリエーションを増やせば良いか分からない!
この記事ではこのような悩みを解決します!
この記事でわかる事
離乳食は作るのが大変で、何を食べさせて良いのかわからずつい同じようなメニューになってしまいますよね。
結論から言うと、離乳食は毎回同じ野菜でも大丈夫です!
離乳食は食べる練習が大きな目的なので、赤ちゃんが飽きずにパクパク食べて元気なら心配いりません。
でも、飽きてしまっているようであれば赤ちゃんが食事を楽しめるように多少のアレンジが必要です。
この記事では保育園管理栄養士として5年以上働く私が離乳食を簡単に作る方法や栄養バランスが良い献立を立てるコツを紹介します。
忙しい毎日でも飽きない離乳食でお子さんと離乳食の時間を楽しみましょう!
パルシステムの離乳食については下記記事で詳しく紹介しています。
離乳食は毎日同じ野菜でもOK!
離乳食は作るのに時間がかかったり、アレルギー予防のため少しずつ食材を増やす必要があったりと色々大変です。
毎回同じようなメニューになってしまうという方も多いと思います。
離乳食の目的は「食べる練習」と「食を楽しむ心を育む」です!
毎回同じ野菜でも赤ちゃんが食事を楽しんでいて、成長が母子健康手帳の成長曲線に沿っていれば心配しなくても大丈夫◎
毎回違う野菜を使って、ママパパがしんどくなりませんか?自分たちが食事時間を楽しむことも大事です。
栄養面の偏りは気にしなくて大丈夫
同じ野菜ばかりだと栄養が偏らないか心配……
同じものばかりだと栄養バランスも気になりますよね。
野菜と言っても、1つの野菜には数多くの栄養素が含まれています!
同じ野菜だけでも栄養は偏りませんし、離乳食期ではミルクでも栄養を補っています◎
何度も言いますが、離乳食では食べる練習が大事なので栄養バランスは気にしすぎなくても大丈夫です!
献立を立てるポイントは後で紹介しますね!
飽きているようであれば、アレンジが必要
離乳食は毎回同じ野菜でも大丈夫とお伝えしました!
しかし、もし赤ちゃんが食事に飽きているようであれば多少のアレンジを加えてみるのがおすすめです!
Point
保育園に通えば、たくさんの食材を食べる機会が増えます。
初めての食材は家庭で試すようにお願いするので、色んな食材を食べておけば入園前に慌てずに済みます◎
次に、離乳食が同じ野菜ばかりになってしまう原因と簡単にできる脱マンネリ化の方法を紹介します!
ぜひ参考にしてみてくださいね!
離乳食が同じ野菜ばかりになってしまう原因
離乳食の野菜が毎回同じになってしまう原因には次の3つが考えられます。
離乳食が同じ野菜になってしまう原因
- 新しい食材を食べたがらない
- 週末にまとめて作って冷凍
- どのような食材を増やせば良いかわからない
新しい食材を食べたがらない
赤ちゃんの味覚は繊細で、ちょっとした味の変化にも敏感。
特に酸味や苦みは本能的に身体を守るために避けるべきだと伝えられ、苦手な赤ちゃんは多いです。
トマトの酸味やほうれん草の苦みに敏感に反応する子も!
繊細な味覚で新しい食材の味を拒絶してしまっているのかもしれませんね。
味覚は成長につれて変化するので、無理に食べさせなくてもOK!
しかし、慣れるためにも食材に触れる機会は持つようにしましょう!
どのような食材を増やせば良いかわからない
離乳食の本などに載っている食材一覧表やアプリを使って離乳食の食材管理をしているママ・パパも多いと思います。
その通り進めても、載っていない食材があったりと離乳食は迷うことが多いですよね……
基本的には本やアプリに載っている食材を食べていれば、充分な種類を試せているので安心してください!
もし、これって食べさせて良いの?と迷ったらその食材の仲間を調べてみましょう◎
離乳食で使用可能か不安な時は?
- まずは普段使っている本やアプリの食材一覧表をチェック!
- 一覧表に載っていない場合は、その食材の仲間をチェック
- 例えばセロリを食べさせて大丈夫かな‥?と思った場合
- 「セロリ 何科 何類」と検索
- セロリは「セリ科オランダミツバ属」です
- セリ科オランダミツバ族の仲間にはパセリがあります
- もし、食材表にパセリが載っていればセロリも試してみてOK
- もし仲間も一覧表に載っていない時は、幼児食に進んでから試してみましょう
※基本的に植物分類学で何科何属まで同じ場合、同属のものを摂取していれば、アレルギーの危険性は低いとされています。
※ただし、離乳食で使って良いかはアレルギー観点だけでなく飲み込みやすさ等も考慮されるため、心配な場合は使用は控えましょう。
週末にまとめて作って冷凍
毎回離乳食を作るのは大変!と時間があるときにまとめて作って冷凍している方も多いのではないでしょうか?
でも、一気に作ると同じ食材をローテーションすることになるので食材は偏りがちに。
まとめて作るのも大変なので、本当に素晴らしいです!!
まとめて離乳食を作っている場合は、次にお伝えするちょこっとアレンジ法を参考にしてみてくださいね!
離乳食を簡単に脱マンネリ化する3つの方法
保育園で毎日離乳食を作る私が考える離乳食を簡単に脱マンネリ化する方法は次の3つです。
離乳食をマンネリ化解消!する方法
- 大人の食事から取り分ける
- 3回食以降であれば”焼く”も取り入れる
- 野菜キューブ(市販)を使う
大人の食事から取り分ける
離乳食と聞くと、それだけを作らないといけない気がしますが大人の食事から少し取り分けて形状を変えるだけでもOK◎
例えば、大人のメニューが
- 肉じゃが
- 豆腐とわかめの味噌汁
- 青菜のお浸し
だった場合
- 肉じゃがの具を出汁で煮て柔らかくなったら、味付けする前に離乳食分を取り分けてスプーンやフォークで潰したり切り分ければOK!
- みそ汁も味つけ前に取り分けて、キッチンバサミでわかめをチョキチョキきればOK!
- 青菜のお浸しも茹でた状態(柔らかめにゆでる)の青菜を細かく切って、おだしをかければOK!
初期食の頃はペースト状にしなければならないので、ハンドミキサーなどですりつぶす必要がありますが中期食(7.8カ月以降)であれば多少はツブ状のものも食べれます!
初期食のペーストに便利
中期食~の刻みに便利
私の保育園では中期食は成長に合わせて5~7㎜くらいにカットしています!
いちから作るとなると大変ですが、大人の分から少し取り分けるだけでも離乳食は作れますよ◎
3回食以降であれば”焼く”も取り入れる
離乳食はどうしても煮込み料理が多くなりがちで、マンネリ化しやすいですよね?
3回食になる後期食(生後9カ月以降)は回数も増えるので、献立に悩む方も多いはず。
保育園に通うママパパさんも悩まれる方が多いです!
後期食になると食べられる幅も広がり、調理に少量の油を使うことも可能です◎
いつもは茹でていた鶏ひき肉をちょっと小判型にまるめて焼くだけでも食事の雰囲気が変わりますよ!
お肉だけでぱさぱさして食べづらい場合は、マッシュしたじゃがいもと混ぜて焼くとおやき風で食べやすくなります。
同じ食材でもちょっと調理法を変えるだけでマンネリ化を防げますよ◎
野菜キューブ(市販)を使う
忙しくて作る時間が無い!という時は市販品も取り入れて、メニューの幅を広げましょう。
おすすめはすりつぶした野菜をキューブ状に冷凍した野菜キューブ!
食材宅配のコープ、パルシステム、Oisixなどで取り扱いがあります。
中でも私のおすすめはパルシステムの国産野菜のバランスキューブです!
種類は黄・緑と赤・白の2種類!
1つのキューブで数種類の野菜がまとめてとれるのはもちろん、苦みがあって食べにくいほうれん草をかぼちゃやさつまいもなど甘みのある食材と組み合わせることで食べにくさも軽減されています◎
野菜が少し足りないなと感じたらおかゆに混ぜたり、パンに塗ったりして手軽に野菜をプラス!
キューブの赤はトマトソースの代わりにスパゲティと和えて食べたりと使い方次第で手軽にアレンジが広がります☆彡
国産野菜キューブの黄・緑はyumyum離乳食おためしセット でお試しできますよ!
【保育園ではこうしてる!】離乳食の献立を立てるポイント
離乳食の目的は食べる練習ですが、栄養が摂れる献立の立て方を知りたい!というママパパもいらっしゃると思うのでポイントをお伝えします!
こうじゃなきゃいけない!という訳ではないのであくまで参考に考えてみてください!
赤・黄・緑のグループから食材を選ぶ
食材は大きく3つのグループに分類されます。
赤色(体をつくる)→肉類・魚類・大豆・豆腐など
黄色(エネルギーになる)→穀類(米・小麦など)・油類・いも類
緑色(体の調子を整える)→野菜・果物・きのこ類・海藻類
※いも類(かぼちゃも)は糖質が多いので黄色に含めます。
赤色はたんぱく質、黄色は糖質・脂質、緑色はビタミンミネラル、食物繊維が主な栄養素です。
赤・黄・緑それぞれの食材を組み合わせれば栄養バランスが整います◎
難しく考えず、なんとなくの分類で大丈夫です!
保育園ではおかゆ(麺)・主菜・副菜・汁物が基本の献立
保育園では昼食とおやつ(午後15時)に離乳食を提供しています。(初期食は昼食のみ)
昼食のスタンダードな献立は「おかゆ・主菜・副菜・汁物」です。
ある日の昼食献立を例としてご紹介します。
※食形態は後期食(月齢9カ月以降)を目安とします。
ある日の献立例1.
- おかゆ
- タラの磯部焼き
- ほうれんそうと人参の納豆和え
- 玉ねぎのすまし汁
ある日の献立例2.
- 鶏ひき肉と野菜(白菜・人参・小松菜)のうどん
- きゅうりとだいこんのしらす和え
めんの日は主食・主菜・汁物が合体します!
ある日の献立例3.
- おかゆ
- とりつくね
- スティック野菜
- 豆乳スープ
手づかみ食べの練習のため、スティック野菜(やわらかく煮た野菜をスティック状に切る)を提供します!
手づかみ食べとは?
食べ物を触ったり、握ったりすることで固さや食感を確かめる行動。
目で見て(視覚)、触って(触覚)、食べる(手と口の運動)(自分で食べる意志)など、子供のあらゆる成長発達に役立つので積極的に取り入れることが推奨されています。
最初は上手く食べれず、落としたりすることが多いです。
遊んでいるように見えますが、子供は色んな経験をしています。
たんぱく質は豆腐やツナ・しらすでも補える!
離乳食でよく使われるたんぱく質といえば、鶏ひき肉やカレイやタラなどの魚などが思い当たりますが
豆腐・ツナ・しらす・納豆を使えば手軽にたんぱく質を献立にプラスできます◎
スープに豆腐を加えたり、茹でた野菜にしらすやツナ・納豆を和えたりするだけでたんぱく質をUP↑
離乳食のうちから適量のたんぱく質を摂取することは、成長のためにも大事だと言われています◎
冷凍でバラ凍結された豆腐ならちょっと使いにすごく便利!
パルシステムでは面倒な下処理済みの食材が豊富で、ちょい足しに使いやすい冷凍食材も充実です◎
まとめ
離乳食は毎回同じ野菜になっても大丈夫です!
でも、赤ちゃんが食事に飽きているようであれば以下の方法で少しアレンジを加えてみましょう!
離乳食をマンネリ化解消!する方法
- 大人の食事から取り分ける
- 3回食以降であれば”焼く”も取り入れる
- 野菜キューブ(市販)を使う
離乳食はママパパが無理しすぎず、食事を楽しむ空間をつくることが一番大事。
できる範囲で、赤ちゃんが離乳食を楽しめるように工夫してみて下さいね!
時には離乳食の便利食材を使って、時短することで心にゆとりがもてますよ。
私のおすすめの時短食材は下記記事で詳しく紹介しているので良かったら参考にしてみてくださいね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!